ワキガ対策 柿渋石鹸
柿渋石鹸は体臭、特に加齢臭用の石鹸として有名です。体臭への期待効果が派生し、ワキガ用の石鹸としても利用されるようになっています。
しかし、柿渋石鹸は加齢臭や体臭を抑える石鹸であり、ワキガに本当に効果があるのかは曖昧になっています。
また、実際に使用している人の声も、ワキガ臭が軽減されたという声がある一方、 使ってワキガ臭が別の臭いになりひどくなったという声も存在します。
ここでは柿渋石鹸について、本当にワキガに効果があるのかを中心に紹介しています。
柿渋石鹸とは
柿渋石鹸とは、カキタンニンを利用した石鹸の総称であり、固有名詞ではありません。そのため、柿渋石鹸はさまざまなメーカーが、さまざまな種類の柿渋石鹸を販売しており、 メーカーや種類によって成分や効能が少しづつ異なります。
柿渋石鹸の主成分であり有効成分であるカキタンニンも 天然のカキタンニンを配合しているものから、柿渋エキスを使っているものなど様々な種類があります。
柿渋石鹸が体臭に効果がある理由
そもそも柿渋石鹸はなぜ体臭や加齢臭に効果があるのでしょうか。皮脂の汚れを落とす
柿渋石鹸が体臭に効果があるのは、 汗の臭いである酢酸やアンモニア臭、足の臭いであるイソ吉草酸、加齢臭の原因であるノネナールに対して、 除去、防臭する力が強いためです。これは、柿渋石鹸の主成分であるカキタンニンの力であり、 柿渋石鹸の売りとなっています。
殺菌・消毒する
柿渋石鹸には殺菌作用があるとされています。柿渋石鹸の有効成分であるカキタンニンとは、タンニンの一種で、 緑茶やコーヒなどに含まれる渋みのもととなる成分です。 このタンニンは殺菌作用があるとされており、臭いを出す原因菌を殺菌し、消臭します。
柿渋石鹸はワキガに効果があるのか
上記のような特徴により、加齢臭や体臭に効果のある柿渋石鹸ですが、 その特徴はワキガ臭の軽減にもつながるのでしょうか。ワキガ臭を抑えるには皮脂でなくアポクリン腺の汚れが大事
ワキガ臭を抑えるには加齢臭の原因となる皮脂腺のパルミトオレイン酸ではなく、 アポクリン腺から出る脂質とタンパク質の汚れを除去する必要があります。しかし、柿渋石鹸は毛穴の皮脂腺の汚れに対して有効であり、 ワキガの原因であるアポクリン腺に対しての効果を保証していません。
しかし、脂質とタンパク質を分解、除去するのに効果がある「界面活性剤」は、 ほとんどの石鹸に、もちろん柿渋石鹸にも含まれています。
そのため、柿渋石鹸だからワキガに特別な効果があるとは言いづらいものの、 界面活性剤の力で、脂質とタンパク質の汚れに効果があるため、 ワキガ臭に効果がないとも言い切れなくなっています。
殺菌・消毒の対象は原因菌である細菌が重要
カキタンニンは殺菌作用があるとされていますが、 問題はワキガの原因菌であるコリネバクテリウムなどを中心とした細菌に効果があるかどうかです。このワキガの原因菌に対して殺菌効果があるかどうかの明確な研究資料は存在しないものの、 タンニンはポリフェノールの一種であり、ポリフェノールの細菌に対する抗菌、抗酸化作用は顕著です。
そのため、ワキガの原因菌である細菌にも有益であると推測できます。
ただし、アルコール消毒やコラージュフルフル、ミューズ石鹸のような強い効果は期待できないかもしれません。
柿渋石鹸は他の石鹸と比較するとワキガに効果がある
柿渋石鹸そのものはワキガに特化した石鹸ではありません。しかし、ワキガ臭以外の体臭を消すことでワキガ臭の強さを軽減でき、かつ、 殺菌効果により原因菌の減少し、ワキガ臭を軽減できる、 というのが正しい解釈かもしれません。
また、柿渋石鹸の中には、体臭や加齢臭にプラス要素として、ミョウバンや重曹を使い、 ワキガ臭にも顕著な効果をプラスしたものも販売されており、 そのようなタイプがワキガ対策には効果的です。
柿渋石鹸市販品
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