ワキガ対策にミョウバンを使う
ワキガ対策の基本となる4つのうちの一つがミョウバンです。特にミョウバンは日本だけでなく世界でも古くから体臭の消臭剤として使われてきた優れもので、 ワキガ対策にも非常に効果があります。
日本では料理に使われてることが多く、 スーパーなどで100g300円程度と非常に安価に販売されており、 入手しやすいのも嬉しい限りです。
ここではミョウバンについて、 ミョウバンがなぜワキガに効果があるのかと、 ワキガ対策のミョウバンの利用方法について紹介しています。
ミョウバンとは
日本でもなすのお漬物の変色防止やウニの型崩れ防止、染色剤として利用されていましたが、 世界でも古くから脇の制汗、防臭剤として利用されていました。
現在は生成技術の発達により、工場等で作られることが多く、生のミョウバンを加熱処理(水分を抜いたもの) した焼きミョウバンの形で市販されるのが一般的です。
また、ミョウバンにはいくつか種類があり、カリウムミョウバン、鉄ミョウバン、アンモニウム鉄ミョウバンなどがありますが、 単にミョウバンと言う場合はカリウムミョウバンを指す場合が多く、 ワキガに効くミョウバン水もこのカリウムミョウバンから作ります。
ミョウバンがワキガに効く4つの理由
ミョウバンはワキガだけでなく体臭の消臭剤として世界でもとても古くから利用されていましたが、 最近はワキガに効く、ワキガ臭が軽減されたという声を多く聞きます。その理由は以下のとおりです。
毛穴の引き締め、汗を抑制する
ミョウバンには収斂作用があります。収斂作用とはタンパク質を変形させる性質を示しますが、 お肌に使う場合は、お肌を引き締める効果があります。
そのため、ワキガの元となる毛穴だけでなく、 その内部にあるアポクリン腺そのものも引き締めることで、 ワキガの原因となるタンパク質や脂質の分泌を抑制します。
さらに、ミョウバンに含まれるアルミニウムイオンは汗とまじると水酸化アルミニウムとなり、 アポクリン腺やエクリン腺といった汗の出口を塞ぎ、臭いを元から断つとも言われています。
原因菌の繁殖を防止する
ミョウバンは水に溶けると酸性になる、という性質があります。汗で濡れたミョウバンは酸性になり、脇の下をワキガの原因菌が嫌う酸性の環境に変化させます。
その結果、原因菌の繁殖を防ぎ、ワキガ臭を抑えることができます。
アポクリン腺のタンパク質を凝固する
ミョウバンの収斂作用はお肌や毛穴を引き締めるだけでなく、 アポクリン腺から出る脂質とタンパク質のうち、タンパク質を凝固させます。その結果、タンパク質を栄養とするワキガの原因菌は臭いを出すことができず、 ワキガ臭が軽減されます。
その他の汗の臭いを消臭する
ミョウバンは天然の鉱石のため、様々な金属が含まれています。これは焼きミョウバンでも同様で、この含まれる金属が酸化還元反応を起こし、 金属消臭効果を発揮します。
特に、アルカリ性の臭い成分であるアンモニア臭の消臭に効果的で、 重曹が得意とする酸性や中性の消臭を補うのに、とても優れています。
ワキガ対策用 ミョウバンの使い方、作り方
ミョウバンはワキガにとても効果がありますが、臭いのきつい人と臭いが弱めの人とでは、 同じミョウバンでも使い方は異なります。ここではワキガ臭が強い人用と弱い人用のミョウバンの作り方と使い方について、 紹介しています。
ミョウバン水原液
ミョウバン50gを1.5リットルの水道水で薄めます。この薄めた状態を「ミョウバン水原液」と呼び、この原液を使ってワキガ対策をすることが多いようです。
作り方は簡単で、ペットボトルなどに水を入れ、その中にミョウバン50gを入れ放置するだけです。
ミョウバンの溶解度(水に溶ける割合)は水温0℃でも1リットルに対し54gなので、1.5リットルなら放置していれば勝手に溶けてくれます。
飲料水は消毒されていないため、水道水より腐りやすいので水道水を使ったほうが良いようです。
保存は冷蔵庫で保管し、1ヶ月程度で使い切るのが良いようです。
ミョウバンスプレー
上記のミョウバン水原液を0~50倍に希薄し、スプレーとして使います。希薄濃度はワキガ臭の程度によって使い分けるのがよさそうです。
スプレーボトルに移すのが面倒な場合は、コットンなどで湿らせてピタピタとつけても効果は同じです。
ミョウバンで肌がかぶれることもあるため、利用時のパッチテストは必須です。
ミョウバンパウダー
ミョウバン原液、ミョウバンスプレーが効かない人用です。ミョウバン原液でも、ミョウバン濃度はたかだか3.2%程度(50g/1550g)のため、ワキガ臭がひどい人には効果が薄くなっています。
ミョウバン濃度の薄さを克服し、ミョウバンを粉末のまま利用するのがこの方法です
作り方は、ミョウバンは粉末が荒いため、すり鉢を使ってミョウバン(市販の焼きミョウバン)の粉末を小さくするだけです。
使い方は、このすり鉢ですった粉末を脇に塗ります。
粉末が落ちやすい場合は他の制汗剤と併用した上からパタパタとはたいたり、ベビーパウダーに混ぜて使ったりすると粉末が落ちにくくなります。
(ただし、こちらも使用前のパッチテストは必須です。)
ミョウバンジェル
ミョウバンパウダーよりもミョウバン濃度は薄くなりますが、 ミョウバンの粉が服や下着の飛び散り、気になる方用です。上記ミョウバンパウダーをジェルやオロナインなど肌に粘着性のあるものに混ぜて利用します。
ジェルを利用する場合は、ワキガ用ジェルならそのまま混ぜて使い、ワキガ用ジェル以外を使う場合はなるべく他の成分が入っていないものを使うのが良いでしょう。
ジェル以外にも粘性があり、ワキガに効果があると言われるオロナインなども良いようです。
(ただし、こちらも使用前のパッチテストは必須です。)
ミョウバン風呂
ミョウバン風呂は、ワキガだけでなく、他の部位のワキガ臭や加齢臭、アトピーなど肌の弱い子供のアセモや湿疹に役立ちます。お風呂あがりに、洗い流さず出ることで、ミョウバンの効果が持続します。
作り方も簡単で、お風呂約100リットルならミョウバン1~2g程度で効果があります。
(ミョウバン原液を使いたい場合はミョウバン原液30~60ミリリットルに相当します。)
ワキガ対策のミョウバンに対する疑問
他制汗剤などとの併用は可能?
ミョウバンと他の制汗剤やワキガ対策グッズの併用は可能です。特にミョウバンと併用したため、化学反応を起こして効果がなくなったという声は見つけることができないようです。
しかし、いくつかのワキガ対策グッズは、ミョウバンを有効成分として使っているものがあり、 それらとお手製のミョウバンを併用することはほとんど意味がないかもしれません。
ミョウバンはどこで売っている?
ミョウバンはスーパーのお漬物売り場やネットなど様々な場所で販売されています。お値段は概ね100g300円程度が相場のようです。
いろいろ種類があるが、どれを買えば良い?
ミョウバンにはいくつか種類があり、カリウムミョウバン、鉄ミョウバン、アンモニウム鉄ミョウバンなどがありますが、 単にミョウバンと言う場合はカリウムミョウバンを指す場合が多く、 ワキガ対策をする場合、このカリウムミョウバン(=焼きミョウバン)を使います。ミョウバン水の消費期限
ミョウバンそのものは固形物で天然の鉱物のため、消費期限という概念はありませんが、 ミョウバン水は水が含まれることから、作り置きをしても腐ってしまいます。ミョウバンには水の腐敗を防ぐような成分は含まれていないため、 確実かつ安全に使うには、常温で夏場は3日、冬場は5日程度のようです。
一般的にはミョウバン水の冷蔵庫での保存の場合、1ヶ月程度というのが多くの利用者の定説のようです。
ミョウバン水を作るとき、お湯でもよい?
ミョウバン水を作るとき、ミョウバンが溶けずに困ることがあります。ミョウバン水の濃度や水の温度にもよりますが、水温を上げるほど、容易に溶けます。
特に濃いミョウバン水を作りたい場合はお湯を使うほうが簡単かつ効果的です。
ただし、お湯で濃いミョウバン水を作っても、水温が戻るとその温度で水に溶けきれないミョウバンが固まるため、 あまり意味はないかもしれません。
ミョウバンを使った市販品
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