ワキガ対策 アルコール消毒
ワキガ対策の基本となる殺菌・消毒のうち、最も直接的なアルコール消毒です。いくらアポクリン腺から脂質やタンパク質が分泌されても、 ワキガの原因となる細菌がそれらを分解し、揮発性の臭い物質を出さなければワキガ臭はしません。
そのため、アルコール消毒はシンプルで非常に理にかなっていると言えます。
ここでは、アルコール消毒がワキガ対策として実際に効果があるのか、 なぜ効果があるのか、 消毒液にはどのようなものを使えば良いのか、どのような場面で使うのが効果的か、 などについて紹介しています。
アルコール消毒とは
アルコール消毒とは、消毒用アルコールを使った殺菌を示します。そもそもアルコールとは、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコールなど種類も豊富ですが、 そのうち人体への害が少なく、消毒用に使われるエタノールとイソプロピルアルコールが消毒用アルコールとして流通しています。
また、アルコールは濃度によって殺菌効果が異なり、 細菌の種類や接触時間によって異なりますが、アルコール濃度が60%~80%が最も殺菌力が高く、 それ以上でも、それ以下でも、極端に殺菌力が低下してしまいます。
現在主に流通しているエタノールとイソプロピルアルコールの違いはその殺菌力です。
エタノールはイソプロピルアルコールと比較して真菌に強く、 イソプロピルアルコールはエタノールと比較してウィルスに強いようですが、 ワキガの原因菌である細菌への効果については、両者に大きな差はありません。
ただし、皮膚への刺激についてはイソプロピルアルコールのほうが若干肌にやさしいようです。
アルコール消毒がワキガに効果がある理由
アルコール消毒がワキガに効果があるのは、ワキガの原因である細菌を殺菌するからです。ワキガ臭はアポクリン腺から分泌される脂質やタンパク質をワキガの原因菌である細菌が分解し、 揮発性の臭気を出すため、臭いがします。
つまり、原因菌がいなければいくら汗をかこうが臭いはしません。
アルコール消毒液は細菌に対する殺菌力が優れており、ほんの十数秒でほとんどの細菌を殺すことができます。
そのため、アルコール消毒で脇を綺麗にすると、ワキガ臭が一瞬で消えるなどいう声も聞かれます。
菌は必ず復活する、2~7時間で元の数に
アルコール消毒によって多くの細菌が死に至りますが、全ての細菌が完全に死ぬわけではありません。細菌の種類や消毒液の利用法、殺菌する範囲などにより、少量の細菌は必ず残ってしまいます。
細菌の生命力は強く、残った細菌は細胞分裂によって増殖します。
1つの細菌が細胞分裂した結果、2つの細菌になり、数を増やします。
この細胞分裂の速度は細菌の種類や環境に依存するものの、細菌の多くは30分に1回程度の細胞分裂をします。
そのため、アルコール消毒で90%殺菌した場合でも、2時間程度で元の数に、 99%除菌でも3時間半、99.9%で5時間後、99.99%で7時間には元の数に戻ってしまいます。
アルコール消毒の殺菌力は概ね90%~99.99%程度のため、 早ければ2時間、遅くとも5時間~7時間には元の細菌数に戻ってしまいます。
そのため、アルコール消毒をワキガに利用する場合、こまめなお手入れが必要となります。
臭いがきつい時に一時的に使用するのが最も効果的かもしれません。
アルコール消毒は皮膚が乾燥し荒れるため、使用は
ワキガの細菌に効果があるアルコール消毒ですが、多用すると皮膚が荒れることがあります。理由はアルコールの揮発性により、お肌の水分も同時に奪ってしまうからです。
そのため、アルコール消毒を利用する場合は、お肌を保護する成分が入ったものを使うか、 あるいは、ハンドクリームやローションなど肌を保護するものと併用するのが良いようです。
また、脇の下は非常にデリケートな部分のため、肌荒れ以外に刺激が強いと感じるようなら、 使用しないほうが安全です。
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